【結論・暑中見舞い】 暑中見舞いは梅雨明け〜立秋(8月7日頃)まで、残暑見舞いは立秋〜8月末に送るのが基本マナー。構成は①頭語(暑中お見舞い申し上げます)②時候・相手を気遣う言葉③自分の近況④結びの挨拶+日付の4要素。はがきには金魚・朝顔・風鈴など涼やかな夏の意匠を使い、ビジネスでは形式重視、友人・親族には親しみのこもった文面が好まれます。

確認したいこと 結論
暑中見舞いの時期 梅雨明け〜8月7日頃
残暑見舞いの時期 8月7日頃〜8月末
基本構成 頭語+本文(時候・近況・結び)+日付
ビジネス向け 形式重視・敬語
プライベート向け 親しみのこもった一言

「いつまでに出せばいい?」「文面はどう書く?」「ビジネスとプライベートで違う?」――この記事では、暑中見舞いと残暑見舞いの基本マナーから例文までを実用的に解説します。

関連: 節分の豆まきと恵方巻七夕の由来と短冊ホワイトデーお返しマナーもあわせてご覧ください。

暑中見舞いと残暑見舞いの違い

夏の挨拶状には「暑中見舞い」と「残暑見舞い」の2種類があります。出す時期によって呼び名が変わり、それぞれにふさわしい表現があります。

二つの違いの基本

種類 出す時期 頭語
暑中見舞い 梅雨明け〜立秋前日 暑中お見舞い申し上げます
残暑見舞い 立秋〜8月末 残暑お見舞い申し上げます

立秋(毎年8月7日頃)が境目。8月7日を過ぎたら、暑中見舞いではなく残暑見舞いを送ります。間違えても失礼にはなりませんが、季節感を大切にしたい挨拶では正しい呼称を使いたいところです。

立秋の正確な日付

立秋は太陽の動きで決まるため、年によって微妙にズレます。

立秋の日
2026 8月7日
2027 8月8日
2028 8月7日
2029 8月7日

おおむね8月7日頃と覚えておけば実用上問題ありません。

「暑中」と「残暑」の本来の意味

「暑中」は小暑(7月7日頃)〜立秋(8月7日頃)の約1ヶ月を指し、夏の暑さが最も厳しい期間。「残暑」は立秋を過ぎても残る夏の暑さを意味します。

時期 季節感
暑中 真夏の盛り
残暑 暑さが残る初秋

旧暦の感覚に基づく区切りで、現代の体感とは多少ズレることもあります。

Beautifully written shochu-mimai postcard on a wooden desk with summer flowers like morning glory, f

暑中見舞いを出す時期

暑中見舞いを出す具体的なタイミングを押さえておきましょう。早すぎても遅すぎても季節感が損なわれます。

最適な発送タイミング

タイミング 状況
梅雨明け直後 関東は7月中旬〜下旬
7月下旬〜8月6日 最も一般的
小暑(7月7日頃) 早めに出す場合の目安
8月7日以降 残暑見舞いに切り替え

到着が立秋を過ぎないよう逆算するのが基本。郵送なら8月3〜5日くらいまでに投函すると安心です。

残暑見舞いの期限

残暑見舞いは遅くとも8月末までに届くように出します。

タイミング 状況
立秋(8月7日頃) 残暑見舞いの開始
8月中旬 一般的な発送
8月25日頃まで 投函の目安
8月末 最終期限

9月に入ったら「初秋の候」「秋風の候」として通常の手紙に切り替えます。残暑見舞いを9月に送るのは時期外れの印象を与えます。

暑中見舞いの基本構成

暑中見舞いは4つの要素で構成するのが基本。形式を守ることで丁寧な印象になります。

4つの構成要素

要素 内容
① 頭語(季節の挨拶) 暑中お見舞い申し上げます
② 時候・相手を気遣う言葉 暑い日が続きますね/お元気ですか
③ 自分の近況 私たちは元気にしています
④ 結びの挨拶+日付 ご自愛ください/令和○年盛夏

主文+補足のシンプルな構成。長文より、心がこもった短い文章が好まれます。

各要素の役割

それぞれの要素には明確な役割があります。

要素 役割
頭語 季節の挨拶として大きく書く
時候 相手の健康を気遣う
近況 自分の状況を簡潔に
結び 相手を気遣って締める

句読点を使わない」「冒頭の頭語は大きく書く」のが伝統的な慣わしですが、現代ではカジュアル化して句読点を使うことも増えています。

日付の書き方

末尾の日付は具体的な日にちではなく、「盛夏」「晩夏」などの季節を表す言葉を使います。

時期 表現
暑中見舞い全般 令和○年盛夏
7月後半 令和○年盛夏
立秋直後 令和○年立秋
残暑見舞い 令和○年晩夏

令和○年○月○日」のような具体日付は基本的に使いません。

ビジネス向けの例文

仕事関係の取引先・上司・同僚への暑中見舞いは、形式を重んじた文面にします。

取引先への例文

暑中お見舞い申し上げます

平素は格別のお引き立てを賜り、誠にありがとうございます。

連日厳しい暑さが続いておりますが、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

弊社も社員一同、一層業務に精励する所存でございます。

時節柄、皆様のご健康とご活躍をお祈り申し上げます。

令和○年盛夏

取引先向けのポイント

ポイント 内容
主語 「弊社」「貴社」
敬語 丁寧な定型表現
個人名 連名や会社名でも可
自社の近況 簡潔に
印刷物 社名入りの定型はがき可

社名入りの印刷はがきでも問題ありませんが、手書きの一言添えると印象が格段に上がります。

上司への例文

暑中お見舞い申し上げます

平素は何かとお世話になり、誠にありがとうございます。

連日厳しい暑さが続いておりますが、ご家族の皆様もお変わりございませんでしょうか。

おかげさまで私も元気に過ごしております。

夏期休暇明けには、より一層精進してまいります。

くれぐれもご自愛のうえ、お過ごしくださいませ。

令和○年盛夏

同僚への例文

暑中お見舞い申し上げます

連日の暑さ、お元気でお過ごしでしょうか。

おかげさまで私も元気に夏を満喫しています。

夏期休暇明けにまた、お会いできるのを楽しみにしております。

体調を崩されませんよう、お気をつけてお過ごしください。

令和○年盛夏

Various summer-themed Japanese postcards displayed with goldfish, wind chimes, and watermelon illust

プライベート向けの例文

家族・友人・恩師など、親しい関係には親しみのこもった文面が好まれます。

友人への例文

暑中お見舞い申し上げます

うだるような暑さが続いていますが、元気にしていますか。

我が家は子どもたちが夏休みに入り、毎日にぎやかに過ごしています。

夏休みのうちに、ぜひゆっくり会いたいですね。

熱中症など気をつけて、楽しい夏をお過ごしください。

令和○年盛夏

恩師(先生)への例文

暑中お見舞い申し上げます

連日の暑さ厳しき折、いかがお過ごしでしょうか。

おかげさまで私も社会人として無事に過ごしております。

学生時代に先生に教わったことが、今もずっと支えになっています。

ご家族の皆様にもどうぞよろしくお伝えくださいませ。

ご健康に十分お気をつけて、お過ごしください。

令和○年盛夏

親戚への例文

暑中お見舞い申し上げます

毎日暑い日が続いていますが、お変わりなくお過ごしでしょうか。

我が家もみな元気に夏休みを楽しんでいます。

夏の盛りに、子どもたちを連れて遊びに伺えたら嬉しいです。

ご自愛のうえ、楽しい夏をお過ごしください。

令和○年盛夏

親しい間柄のカジュアル例

暑中お見舞い申し上げます

毎日暑いね!元気にしてる?

私は毎週末プールに通って、すっかり日焼けしてます。

夏休みに飲みに行こう。連絡待ってるね。

体に気をつけて、楽しい夏を!

令和○年盛夏

砕けた文面でもOK。相手との関係性に合わせて言葉を選ぶのが現代的です。

残暑見舞いの例文

立秋以降に送る残暑見舞いの例文も準備しておきましょう。基本構成は同じで、頭語と表現を変えるだけです。

残暑見舞いの基本例文

残暑お見舞い申し上げます

立秋を過ぎたとはいえ、まだまだ暑い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。

おかげさまで私も元気に過ごしております。

夏の疲れが出やすい時期ですので、くれぐれもご自愛ください。

令和○年晩夏

暑中見舞いの返信としての残暑見舞い

7月後半に暑中見舞いをもらい、8月7日以降に返信する場合は残暑見舞いとして返します。

残暑お見舞い申し上げます

ご丁寧な暑中お見舞いをいただき、ありがとうございました。

立秋を過ぎてもなお暑い日が続いておりますが、お元気でお過ごしでしょうか。

お返事が遅くなり申し訳ございません。

夏バテにはくれぐれもご注意ください。

令和○年晩夏

残暑見舞いの結びの工夫

結びの表現 使い場面
残暑厳しき折、ご自愛ください 一般的・丁寧
涼やかな秋の到来を心待ちにしつつ やや文学的
お互い元気にこの夏を乗り切りましょう 親しい関係
秋風が待ち遠しい毎日です カジュアル

秋の気配」を含ませると、残暑見舞いらしい風情が出ます。

はがきデザインのマナー

暑中・残暑見舞いに使うはがきには、夏らしい意匠を取り入れるのがマナーです。

涼やかな夏のモチーフ

モチーフ 印象
朝顔 夏の風物詩・上品
金魚 涼やか・かわいらしい
風鈴 涼感・伝統的
ひまわり 元気・夏の象徴
海・波 開放感
スイカ 親しみやすい
花火 夏祭り
風流・落ち着き

涼を感じさせる」のがポイント。暑苦しい色(真っ赤・濃い茶など)より、青・水色・白・淡い緑などの清涼色がふさわしいです。

かもめーる(暑中見舞用郵便はがき)

日本郵便が販売していた「かもめーる」は2021年で発行終了。現在はくじ付き暑中見舞いはがきは販売されていません。

種類 状況
かもめーる 2021年で終了
通常はがき 引き続き販売
自作のデザイン 自由に作成可能

通常はがきに夏らしいデザインを施すか、市販の暑中見舞い用はがきを使うのが一般的です。

縦書きと横書き

書き方 印象
縦書き 伝統的・フォーマル
横書き カジュアル・現代的

ビジネスや目上の方には縦書きが無難。友人にはどちらでもOKです。

メール・LINEで送る場合のマナー

近年は紙のはがきだけでなく、メールやLINEで暑中見舞いを送る人も増えています。

メールで送る場合

注意点 内容
件名 「暑中お見舞い申し上げます/○○より」
形式 簡潔・読みやすく
絵文字 ビジネスでは控えめ
署名 必ず付ける

メールはカジュアルになりがちですが、目上の方にはフォーマル度を保つのが基本です。

LINEで送る場合

家族・友人へのLINEなら、自由なスタイルで問題ありません。

工夫 効果
夏らしいスタンプ 涼やかな印象
写真添付 旅行先や夏の風景
短いメッセージ 重く感じさせない
動画やGIF より親しい間柄向け

短く・明るく・季節感」の3点を意識すれば、LINEでも気持ちの伝わる暑中見舞いになります。

SNSで近況シェア

SNSへの夏の挨拶投稿も、現代的な暑中見舞いの形です。

プラットフォーム 使い方
Instagram 写真メインの夏挨拶
X(Twitter) 短文+写真
Facebook 文章+写真のミックス

個別の関係を大切にしたい場合は、SNS投稿だけでなく個別のメッセージを別途送るのが配慮ある対応です。

Office worker writing a business shochu-mimai card at desk with computer and stationery, focused exp

よくある質問(FAQ)

Q. 喪中の人に暑中見舞いを送ってもいい?

A. 送って問題ありません。年賀状とは違い、暑中見舞いは「相手の健康を気遣う」もので、お祝い事ではないため。ただし派手なデザインを避け、落ち着いた色合いのはがきを選ぶ配慮を。文面にも「お祝い」「楽しい」などのお祝い系の言葉は控えめに。

Q. 自分が喪中の場合は送れる?

A. 送れます。喪中であっても暑中見舞いは出して構いません。デザインや文面は控えめにし、必要なら「服喪中につき寒中・暑中見舞いとして」のような一言を添えると丁寧です。

Q. 暑中見舞いをもらったらいつまでに返事を出す?

A. できるだけ早く返信するのがマナー。立秋を過ぎていれば「残暑見舞い」として返します。お盆休み中など返信が遅れる場合は、残暑見舞いとして8月中に必ず返しましょう。

Q. 写真入りはがきは失礼?

A. 失礼ではありません。家族写真や旅行写真を入れた暑中見舞いは、近況報告として親しまれています。ただしビジネス用途では避けるのが一般的。プライベート向けに限定するのが無難です。

Q. 「暑中見舞い」を出すのは古い慣習?

A. 減ってはいるが廃れていません。SNSやメールが主流の現代でも、紙のはがきは「相手を思う気持ち」を物理的に伝える手段として価値があります。年配の方や恩師など、改まった関係には特に喜ばれます。

まとめ

暑中見舞い・残暑見舞いの時期、構成、例文、デザインマナーまで整理しました。立秋を境に呼び名が変わる、季節感豊かな夏の挨拶です。

ポイント 内容
暑中見舞い 梅雨明け〜立秋(8/7頃)前日
残暑見舞い 立秋〜8月末
構成 頭語+時候+近況+結び+日付
日付表記 「令和○年盛夏/晩夏」
デザイン 朝顔・金魚・風鈴等の涼やかな意匠
ビジネス 形式重視・敬語
プライベート 親しみのこもった一言

七夕の由来と短冊節分の豆まきと恵方巻ホワイトデーお返しマナーもあわせてご覧ください。